写真展!
こんにちは。R-room岡部です。お久しぶりの更新になってしまいました。
さて、先日久し振りに写真展を観に行きました。
岩手県立美術館で行われていた、「植田正治のつくりかた」。
幼い時から写真に興味を持ち、生涯写真に「夢中」であった方の一人です。
上京して写真を続けるのではなく、地方に居ながらも活躍した写真家でした。
そんな写真家の日常はどの様なものだったのか?とても興味があります。
今でこそデジタル技術が発達して、誰でも簡単に写真が撮れる時代です。
解像度や画素数が大きくなり、大量の写真のやり取りも
「データ化」させてメールやディスクで納品でき、
机の上で写真の合成をすることも可能になりました。
デジタルになっても写真を合成することは、
大変な手間と技術が必要とされる作業です・・・
デジタルの進化は、ここ20~30年位での事。
しかし!植田正治はフィルムの時代から手作業で合成写真の現像し、
いくつも作品を発表しています。
建物が立ち並んでいた一枚の写真を合成して、
野原にポツンと一軒家が建っている写真にしてみたり、
別々に撮影した写真を何枚も集めて1枚の写真にしてみたり。
フィルムの時代は、実際に現像して紙に焼き付けてみない事には完成しません。
想像もつかないほどの時間と手間がかかったのではないかと思います。
現像作業に研究熱心だった植田正治ですが、撮影に向かう姿勢を表した言葉がありました。
写真の最終工程は、化学に頼らなければ表現出来ないモノ。
だから撮影する時はどれだけ繊細に体と心が反応できるかが重要だと。
写真はその場に行かなければ撮影することは出来ません。
一瞬の出来事が永遠にもなります。どれだけ体と心が繊細なところまで反応できるのか?
これからどんなに年を重ねても柔軟に、心と体が繊細なところに反応できる
R-roomでありたいと気合が入る写真展でした!