世界観を伝える写真
こんにちは、お気に入りの傘は紫色のR-roomの鈴木です。
週末のイベントのご紹介です。
秋田市で活動されています、陶芸家「工房也月」さんの
個展DMを撮影させていただきました。
6/12~14の3日間、秋田市のギャラリーココラボラトリーで開催されます。
今回は最終的な写真に至るまでの過程を少しだけご紹介したいと思います。
まずは撮影のご相談を受けてからのヒアリング、作家さんのモノづくりに対する想いや、
個展での作品の方向性、どんなお客様に届けるのかをじっくり聞かせていただきます。
普段読んでいる雑誌や本の好みだったり、 作家になったきっかけも伺ったりしながら
展示のコンセプトを作っていきます。
工房也月さんの作品の特徴は、独特の青色、更に日常で使って欲しいという想いを
合わせて、コンセプトと展示タイトルの「Daily Blue」にまとまりました。
また初夏の開催となるのに合わせ、
「爽やかで涼しげな朝食の場面で毎日使ってもらう」
という世界観を設定し、器を心地よく、手軽に使ってもらいたいという想いを
写真に定着させていきます。
世界観を作る際、食器を載せる物によってかなり印象が変わります。
○テーブルの質感やランチョンマットの色、器との相性は?
○文字が入れられる空間はどのくらい必要?
○朝食っぽく見える光の演出(照明ライティングは?)
などなど、今回のテーマにしっくりくるものをテストしていきます。
「まずは同じブルー系」
「木製のトレイもいいかも」
「最終的には落ち着いた色のランチョンマットに!」
照明も明るく強い日差し感を出して、朝食のイメージに近くなってきました。
次にポイントになるのが、小物による演出です。
暮らしの中にある植物やカトラリーで日常感を出していきます。
大きさ、質感や形も主張しすぎないようにバランスを見ながら作家さんと一緒に考えます。
「う〜ん、ちょっとスプーンが大きいかな?でも、かわいい感じになってきた!」
そして、全体の配色のバランス。 あくまでも器が主人公です。
器以外が目立ち過ぎず、 なおかつ毎日の生活の中で
使う楽しみを想像してもらえるように、色を足したり、引いたりしました。
「朝食にはヨーグルト、ミックスナッツ、そしてフレッシュなフルーツ」
「もう少しヨーグルトに色味を入れたら??」
ゆっくり、慎重にソースを かけます。(ドキドキ)
よしっ、本番いきましょー!!!『カシャッ』
こうして、やっとこの1枚の写真が出来ます。
試行錯誤して、作家さんの納得いく写真が出来た時は、何ともいえない充実感!
みんなで『やったー』と拍手。最後に色調整の仕上げをし写真は完成。
あとはデザイナーさんへバトンタッチし、素敵な案内ハガキになりました。
情報やモノが溢れた中から、いかに魅力ある世界観を作り上げる事が出来るのか、
私たちR-roomは「写真」で様々な作家さんの世界観やブランドの魅力を伝える
お手伝いをしていきます。
【 工房也月 Daily Blue ~日常のうつわ展~ 】
6月12日(金)- 6月14日(日)
11:00- 18:00(最終日 17:00まで)
入場無料
会場:ギャラリーココラボラトリー
秋田市大町三丁目1-12
ぜひぜひ、お出かけ下さいませ!!